彫って 描いて 廃材から箸置きが生まれる

   

アタシは嘘を言っていた。

「水彩画なんて描いた事ありません」などと嘘を言っていた。

 

ごめんなさい。

25年ほど以前、ムキになって描いていたことがある。

必要に迫られてお店の備品を作るために描いていた。

 

箸置きを作ろう

その頃のしょうゆ亭はちょっとお高いコース料理を提供するレストラン。

コース料理だからナイフとフォークをお出しすればいいのだけれど、それはアタシとBOSSの美意識からはずれる。

 

お箸で召し上がっていただくコース料理。

ならばどこにもない箸置きを作ろう。

 

さあ、箸置きだ!!

・オリジナル

・どこにもない

・自分たちの気持ちを込めたい

 

どこにあるんだ、そんなもの。

 

そればかり考えながら ある時、ふすまやさんの前を通りかかる。

庭に茶色い小山がある。

(なんだ、あれ?)

ちょっとガンミ。

 

あーーーそうか!

ふすまの引手の部分をくりぬいた廃材だ!

 

これ、箸置きにならないかぁ!!

 

すぐ声をかける。

「ごめん下さい。表においてある丸い板はどうなさるんでしょう」

「あー、ありゃゴミだ。」

「えーー、捨てちゃうんですか!!」

「あーー、捨てるさ」

「だったら いただいてもよろしいでしょうか?」

「あーー、えーーよーー」

 

 

「えーよー」って聞いたらこっちのモノ。

胸がドキドキして自分のアイディアに酔いしれる。

 

オイオイ、酔っぱらってる場合じゃない。

すぐ持って帰ろう!!

まるで鉄腕ダッシュだね!

 

だけど、今はただの廃材。

すぐホームセンターに走って彫刻刀と紙やすりと絵の具を買う。

こうやって書くとたった1行だけれど、この作業がホントに大変!

 

なれない彫刻刀で何回も指から血を出したし、ツルツルの箸置きにするために何枚も紙やすりはゴミになった。

やっと下地が出来て、ここに水彩絵を描く。

たしか100個くらい作ったので、そりゃもう工芸工場もどきだ。

 

沢山のバージョンで絵を描いて、お天気のいい日にニスを塗って・・・何とか 完成でーす。

 

元はゴミ。

ゴミの山から自分の理想を創る。

 

出来上がって お客様にお出しして どなたからも「すごいですねえぇ」とお褒めをいただいて 

やっとアタシの気持ちは穏やかになる。

 

箸置きプロジェクトは大成功!

 

 

差別化が大事

自分のお店を作ろうとしている皆さん。

なんとか他店との差別化を図ってください。

 

お金が(資金)がたくさんあるヒトはお金を使って差別化を図ればいい。でもお金を使っても「差別化」は買えない。

自分の作りたい理想に知恵をプラスして、何が「差別化」になるのかを考えよう。

 

ひょんなところに「差別化」は落ちている。

思わぬところで「差別化」は発生する。

 

がんばろう、差別化!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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