建てなさーーい♪買いなさーーい♪持ちなさーーい♪

   

愛すべきアタシの娘、姫が去年結婚した。

 

のんびりした娘で、ついこの間も自分で自分の事を「寝ぼけたパンダ」と自分析していた。

 

寝ぼパンのお相手は野原のような穏やかな青年で、とても良いカップルだ。

広い『野原』で『寝ぼパン』はゆったり過ごせることだろう。

 

わが家に新しい時代が生まれている。

野原と寝ぼパンの新しい時代。

 

この寝ぼパンが嫁いでから、折ある毎にアタシがしていた事は・・・「早くオウチを建てなさい。買いなさい。持ちなさい」とささやく事。

ママがほどこすサブリミナル効果ってか!

深層心理を攻めてるカンジ。

 

こうやって描いていると怖いわぁー!!

建てなさーーい・・・♪

買いなさーーい・・・♪

持ちなさーーい・・・♪

なんか、新興宗教の教祖さまみたいだ。

いやいや、新興宗教の教祖さまを職業にしている知り合いはいないので、彼や彼女がささやくのかどうか知らないけれど、とにかくアタシは「ささやく」。

 

大声で強圧的に押し付ける方策はアタシの本意ではない。

ごり押し、無理強いをしていると嫌われるし、それより何より疲れる。

嫌われるし、疲れるしではどうにも分が悪い。

ささやく位がちょうどいい。

 

新しい時代なんだから自分の家を持った方がいい。

 

アタシは30歳の時にまるでおもちゃを買うような気分で家を建てた。

 

どうして?

そこ頃、アタシとBOSSは借家に住んでいた。

なかなか大きな家で、お庭もあって、静かな住宅街で、アタシ達はお気に入りの家だった。

 

お気に入りだけれどある夜、ある事件が・・・

それは、ナメクジ。

その借家のお風呂にナメクジがにょろ!とあらわれたのだ。

そいつがアタシに「出ていけ!」と言う。先客のナメクジにそう言われたから「判った」と答える。

 

気に入っていた家だけれど出て行こうと思った。

一生涯この借家に住む予定がないのなら自分の家を建てよう。

とてつもなく自分の「家」がほしい・・・と思った。

 

それから必死で土地を探して、設計士を探して、建築会社を探して。

これ、「ナメクジに追い出された若い夫婦のおもちゃのような実話」。

 

さてさて、実にアホっぽい実話だけれど、内情は・・・金策に次ぐ金策の苦労ばっかり。

若い身空にはとてつもなく高価なおもちゃになった。

 

 

「思い出」とはいつの世も美しいモノなので、この金策呪縛も美しい苦労。

今となってはいい勉強をさせてもらったと思っている。

 

金策呪縛は美しい。(ほんとかな?)

 

「野原クン」と「寝ぼパン」は30年前のアタシとBOSS程貧しくない。

貧しくないなら家よ、家。

建てなさーーい・・・♪

買いなさーーい・・・♪

持ちなさーーい・・・♪

 

そうしたら、アララララー、この若い二人が家を見つけてきたーーー!!

 

サブリミナル効果かぁ?

いえいえそれは若い二人の若いパワーでしょう。

 

自分たちのお城が生れて、ゆたかな未来が築けるといい。

 

続きは次回・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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