家族

   

新居を決めた姫夫婦がわが家に夕飯を食べに来た。

 

「野原」クンは食欲旺盛な若者なので焼き肉パーティー!!

お肉を焼いて、ビールを飲んで、焼いて飲んでワイヤイガヤガヤ。

姫は折々野原クンに語りかける。

「お肉もっと食べる?野菜、焼く?」

「ビールもって来ようか?」

「ごはん食べる?」

 

ほほえましい図だなぁと見ていたら野原クンは笑顔で一言。

 

「そんなに気を使わなくていいよ。ボクはお客じゃない。この家の家族だよ」

 

うわぁーーー!!

 

楽しい会話に埋もれてこの「家族」っていう一言は焼き肉の煙に紛れてしまったけれど、アタシの胸には強く響いた

 

良い事言うじゃん、野原クン。

感動したよ、母は。

 

そうだよね。

家族が一人増えたんだ。

 

BOSSと二人で始めた小さな核がどんどん大きくなって新しい息吹が生れている。

野原クンがその核に入って「家族」って宣言してくれたことがめちゃくちゃ嬉しかった。

 

家族ってなんだ!

 

『社会の一番小さな集団』とモノの本には書いてある。

 

一番親密な関係かしら。

ハダカで付き合える・・・お化粧しなくて平気・・・

 

家族とは恥をさらけて安心できる関係と見つけたり。

 

「恥」ねぇ・・・

思い起こせば30年以上前。

まだ結婚までは決めていない頃。

BOSSは狭いアパートに住んでいた。

アタシはそこに寄って、ごはんを作ったりしては愛を育てようともがくわけ。

あーー、若いアタシが懐かしいわぁ。

まだそんなにお料理もレパートリーなんかないくせに悪戦苦闘して彼(BOSSの事ね)の好きそうなごはんを作るわけ。

お味噌汁やら煮物やら。ま、おふくろの味をねらうんだね。二人分のお肉やら野菜なんか買ってルンルンしながら通ったわよ。

 

けなげだねぇ、若いアタシ。

一生懸命になるとひたすら励むタイプかしらん。うふッ♪

 

狭い台所でランランラン♪。

 

そんな時たまにトイレに行きたくなるさ。

狭い部屋だからトイレの音は部屋中につつぬけ。

アタシはとても恥ずかしくて水を流しながら用をたすのよ。

 

そうしたらBOSSが一言。(ウチの男どもは一言が多い)

 

「そんな音なんかぜんぜん気にしなくていい。自然の音だ。気にしなくていい」

 

うわぁーーー!!

 

なんて素敵な一言。

気にしなくていいって・・・

 

休まるわぁ。お布団みたいなヒト。

 

この人とならずーーーっと一緒にいられる。

そんなこんなでBOSSと結婚したわけで・・・

そんなこんなでBOSSと家族になったわけで・・・

 

休まり続けて幾星霜。

あんまり弛緩しすぎてダラダラっちゃぁないよ、アハハ。

BOSSもこんなはずじゃぁなかったってもんさ、アハハ。

でもアタシがはぐくむ安心感もたぶんいいもんさ、アハハ。

 

ふと気が付くと30年以上経っているからね。

 

家族っていいね。

 

野原クンと姫も小さな核でほのかな安心感を育てて頂戴。

ふと気が付くと大きくなっているからね。

 

家族っていいよ。

 

新しく建つ家でも安心感を充満させてよ!

姫とふたりの小さな核がスタートするね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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