飲食店を続けて29年の独り言

   

しょうゆ亭は平成元年のオープンだから今年29歳。

ついこの間の晴れている日曜日に開店したと思っているけれど、もう29年かぁ。

 

役者あがりとタレント上がりのアタシ達夫婦は飲食店のズブの素人で、右も左もわからない幼児みたいなもの。

 

この若い夫婦は子供も生まれて、家も建てて、でも周りからの資金援助は完璧な0。

 

悪い事は何一つせず、人にすがることも何一つせず、拾ったものを食べることもなく日々過ごしていた。(切ない例ばっかりだぁー、するか!こんな事!)

 

今から考えるとどうやってお金を工面していたのか不思議カップル。

(お金の事を語れば涙 涙の壮絶ストーリーがあるから「不思議だねぇ」とすっとぼけておこう)

 

毎日スタッフとわが家で料理の試作品を作るのだけれど、まるで楽しい合宿のよう。

新築の家に若いスタッフが集まってワイワイすれば合宿になるよね。

みんなで笑って食べて・・・ハイ、おわり。

 

若い分足腰は軽いので判らない事、知らない事は馬車馬のように走り回って、調べて聞いて、捜して、何とかオープンにたどり着く。

 

1989年 6月4日 オープンの日。

信じられない位たくさんのお客様が来て下さり、とてもお料理の提供が間に合わない。

2時間お待たせして「二度と来るかッ!」と怒ってお帰りになった男性さま。ごめんなさい。

とにかく大変なオープン日だった。

 

この日は中国の「天安門広場事件」の日で(あんたたちも大変だろうけどウチも大変さぁ)と思ったなぁ。

歴史と共に生きるしょうゆ亭だね。

 

若いアタシ達夫婦には世間の厳しさなんて分かっちゃいないから、オープンした後はありとあらゆる試練が襲ってきてその度に持ってる刃で「えいやー」と打ち取る。

お金試練・・・エイヤー!!

スタッフ試練・・・エイヤー!!

提供する料理試練・・・エイヤー!!

まだまだいろいろあるけれどみんな・・・エイヤー!!

 

これはその頃のお店の看板。

この字体は私達夫婦の気持ちを表している。

尖っている字体はヤイバ。

細い字体は自信のなさ。

 

 

周りの知り合いや友達からは「間違いなく潰れる」とお墨付きをもらい、その言葉を聞きながやっぱり笑っていたBOSSとアタシ。

 

怖さ知らずの若さって恐ろしい。

 

でも、でも、今20代 30代で飲食店を開こうと予定している方にお伝えしたい。

 

強い気持ちがあればなんとでもなる。

明日を思う強い気持ちがあればなんとでもなる。

今はネットという強い情報源もあるし、夢を追いかけてほしい。

この看板は現在の看板。

 

30年近く経つと人も丸くなって字体も丸くなる。

BOSSもアタシも・・・きっと穏やかそうな丸い人になってる・・・と思う。

 

 

 

 

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