30オンナは1,000万円を投資して意地を買う

   

「喫茶店でもしようかな・・」と決めたものの、何をどうしたらいいのかさっぱりわからない。

 

<開店するために準備する事>

1、店舗を探す

2、工事業者さんを探す

3、お金の算段をする

4、喫茶店オーナーとしてのお勉強

 

 

●まず店舗●

場所がなければお店は開けない。

いろんな候補を不動産屋さんは見せてくれるけれど、何しろ初めてなので どんな条件が良いところなのか分かるはずもなく・・・

 

アタシの気分として

A、綺麗な清潔そうな場所。

B、子供も生まれたばかりなのでなるべく自宅に近いところ。

 

素人にはこのくらいしか思いつかない。

そして決めた所が、大きな交差点の角に建つ3階建てテナントビルの2階部分。

 

 

まだ建ったばかりで清潔そう。

たった10坪の小さな店舗だけれど、やっと見つけた睦子の希望のお城だぁ!

 

 

嬉しかったねぇ!!

10坪なんて「へ」みたいな狭さだよ。

への狭さってどんなかって?

 

うーーーん。

プーーっていう音が店中に響くような狭さ。(なんだかねぇ。分かるような分らんような表現だ!)

 

このがらんどうの小さな10坪を、丸く、何回も、歩いて、歩いて、歩き尽くして、頭の中では大繁盛する妄想にからめとられる睦子!。

 

「いらっしゃいませーー!。ありがとうございましたーー!」妄想の新店舗は大忙し!!

 

●工事業者●」

同じ頃、知り合いの紹介で店舗デザイナーと出会い、この人の縁で店舗の工事屋さんも決める。

とんとん拍子に事は進む。

 

 

●お金はどうする・・?●

大繁盛の妄想もお金がなければ始まらない。

 

 

お金・・

お金・・

お金・・

 

そうだ!銀行に借りよう。

 

大手の都市銀行に出向き、「アタシにお金を貸して下さい」とお願いする。

 

眼鏡をかけたおっちゃんは「いやだよーー」とけんもほろろ。

 

 

こんなに冷たい対応が世の中にあるのかと思い知って、30オンナは地団太を踏む。

 

眼鏡をかけた冷たいオトコは今でも大嫌いだぜ。

 

 

嫌いでもなんでも、お金を何とかしなくては・・・

 

 

都市銀行がダメなら信用金庫!

信用金庫という信用金庫に片っ端から飛び込んで交渉!!。

 

どこも都市銀行と同じで「いやだよーー」と言う返事。

 

そりゃそうだ。

ドコの誰かもしれない30オンナが「お金を貸して」とやって来て、「ハイ了解」と言う訳がない。

 

さすがに常識しらずのアタシでも(これじゃダメだ)と気づき、「計画書」というモノの作成を始める。

 

この書類を携えてまた信用金庫めぐり。

 

 

この頃は若かったので、たたかれても 疎まれても 駆け回れた。

よくあんな恥ずかしい事ができたものだ。

(今はこんなに貧しくてみっともないけれど、いつかビッグになってやる!)という強烈な希望がパワーの源だった。

 

 

このパワーのおかげか、何とか交渉がまとまり500万円の融資が見えたぞぉ。

残りの500万円ほどがまだ足りない。

 

これは国の融資資金を頼る事にしよう。

 

 

1,000万円あれば、がらんどうの空き店舗に夢の喫茶店が開店できる。

 

 

 

今、書いていて思う。

何故、1,000万円もの借金をしてまで喫茶店を開く必要があったのか・・・

バカなヤツだと心から言おう。

 

タレントを辞めたんならどこかのスーパーのレジ打ちでもして生活費を稼げばいいじゃないか。

どこかの会社の事務員にでも採用されたらもっと生活は安定するだろう。

 

 

だけどアタシはこういう安定志向に全く魅力を感じない。

心がときめかない。

 

 

夢と希望を感じない人生はアタシにとってカスみたいなもの。

ましてやタレント事務所の社長に「自分で生きて行く」と啖呵を切っちゃったじゃないか。

ここでくじけるわけにはいかない。

 

 

「30オンナの意地」があった。

若いアタシの意地は1,000万円也。

高い買い物だこと。

 

動き始めた意地はもう後に引けない。

 

 

●さて次は喫茶店のお勉強●

 

「富士コーヒー」というメーカーを店舗デザイナーが紹介してくれた。

 

富士コーヒーは何も知らないアタシのような喫茶店新人を集めて一か月の短期講習を開いてくれるそうだ。

 

 

この講習はアタシにとても沢山の知識を与えてくれて、感謝の一言!

 

・コーヒーの種類。

・淹れ方。(ネルドリップとかペーパードリップとかあるよね)

・コーヒー以外のメニュー料理の作り方。

 

特筆すべきは「牛刀」を一本下さった事。

50センチくらいの食パンを毎日一本与えられて、この牛刀でサンドイッチ用のスライス食パンを何十枚と切る。

徹底的に叩き込まれた。

 

牛刀なんて普通に生活している30オンナは触ったこともない。

大きな刃におののきながら毎日サンドイッチパンを切っていたら、人間ってモノはすごいね!

 

牛刀なんか大昔から使いこなしている気分になるし、サンドイッチなんて『どっからでもかかって来い』ってなものだよ。

 

喫茶店業界はよくわからないままだけれど、喫茶店業務はなんとか身に付いた。

 

 

夢と希望をもって「喫茶店を始めたい」「ラーメン屋を開きたい」と考えているアナタ。

アタシのようにお金がなくてもどうにかなる。

アタシのように経験や知識がなくてもどうにかなる。

 

でも、(どんなことがあっても、何があってもやり遂げよう!)という強い意志は必要!!

「どんなことがあっても」

「なにがあっても」

これが揃っていたらアナタのお店は開店できる。

 

ここからとてつもない苦労が始まるけれどね・・・

 

続く・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

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